英検の試験で出題される英作文の書き方のコツ(ノウハウ)として以下の様なものが挙げられます。
1) 英作文全体の一般的な構成を習得し、その構成の通りに英文エッセイをまとめる。
2) どんなトピックが与えられても汎用的に使えるテンプレートを学び、そのテンプレート
を活用して英作文を書く。
内容にもよりますが、テンプレートは単なる語彙ではなく、一定の長さのある語句であ
る方が、比較的短時間に英作文を仕上げるという目的により即していると考えます。
更にテンプレート内に、英検英作文採点基準の「語彙」や「文法」部で得点アップを図
る要素が入っていればより効果的です。
3) 英作文の内容は必ずしも自分の意見でなくても構わない。自分で書くことのできる内容
にする。
書くことが思い浮かばない時はトピックと共に与えられるポイントをヒントにすること
もできる。(英検1級、英検準2級、英検3級などポイントのない級もあります。)
4) 英作文の中に少し難し目の語彙をいくつか散りばめる
(但し、減点されない様に自信のある語彙を使う)。
5) 同じ表現や単語を繰り返し使わず、多様な構造の英文を書く。
などがあります。
これらのコツ(ノウハウ)をマスターすることが、英検英作文試験対策として重要です。
効率的な英検英作文対策の勉強法の一つとしてご参照下さい。
前回からは数回にわたり、英検3級に焦点を当てて、英作文の書き方を記しています。
まずは、上記書き方のコツのうちの1) 構成ですが、英検3級では下記3つのパラグラフ構成が一般的です。
各々a) 第一パラグラフ:意見表明(約8語彙), b) 第二パラグラフ:意見裏付け理由①(約10語彙), c) 第三パラグラフ:意見裏付け理由②(約10語彙)、計三パラグラフ、約28語彙になります。
テンプレートを考える前に、まず英検3級過去問題のトピックを分析してみましょう。
英検3級の過去問題を見ると、下記の様にトピックは大きく3種類に分類されます。
a) Which do you like better, A or B
b) Which (又はWhat) do you 動詞・・
c) 上記a), b) 以外
上記のうち、一番多く過去問題に使われているのは a) の形です。
そこで、Which do you like better, A or B ? のトピックに対して利用できる第一パラグラフ用のテンプレートを考えます。
I like A better than B. がそのテンプレートです。
英検3級の過去問題 2018年第2回目の試験で出題されたトピックを仮定すると、上記テンプレートを活用して、意見表明部の第一パラグラフは以下の通りです。
トピックは
Which do you like better, nature or big cities ?
第一パラグラフは
I like nature better than big cities. (7語)
もし語彙数をもう少し使いたいのであれば There are two reasons. の一文を加えると、第一パラグラフの総語彙数は11語になります。
英作文では時間配分が非常に重要ですが、テンプレートにより短時間に意見表明部を完成させることができます。
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