「書く内容が思いつかず、時間が足りない」お悩み
- 2025年11月11日
- 読了時間: 5分
英作文問題のトピックを前に、「書くべき内容が思いつかず、時間が足りなくなってしまう」と悩まれる受験生の方々は多いと思います。
当教室にも、英検1級試験で、2回合格に手が届かず、「英作文に苦手意識があり、時間がかかりすぎてしまう」とのお悩みを受けたことがありました。
これを契機に、教室と「お問合せ ⇒ 回答」のセッションを繰返しながら添削を進めた事がありました。
経緯は以下の通りです。
①無料体験添削御受講と、お悩みの内容共有
まずは、無料体験英作文添削(トピックは気候変動に関する話題)を受けて頂いたところ、お書きになられた英作文の内容は素晴らしく、4つの採点基準別に見ても、下記の通り優れた英作文と言えるものでした。
内容:
環境保護に関する国際ルール作成・遵守、世論意識の向上、技術移転の3つの観点から論理的に説明できている。
構成:
英作文全体がバランス良く構成されている。
語彙:
課題に相応しく、英検1級らしい語彙が使われ、言換えの工夫もされている。
文法:
現在完了形、分詞構文、関係代名詞、動名詞など多様な文型で書かれている。
上記の様な質の高い英作文を受け、時間がかかってしまう原因を、1)書く内容が思いつかないのか、2)内容を思いついても書くことができないのか、をお聞きすると、前者1)が原因との事でした。
「英作文で使う3つの意見裏付け理由のうち一つが思い浮かばなかったり、理由が沢山浮か
びすぎて整理できなかったり、全く思い浮かばずネットで理由を探す状況に陥る」とのご説明で、英作文を書くのに小一時間近くかかってしまう様でした。
教室サイドからは、①環境・技術・コスト・教育・歴史・国連などの国際機関・グローバリゼーション等の観点から、単純且つ明快な理由を考えてみる事、②英語力は十分にあるので、自信を持って書いてみる事を提案し、5回の添削コースを受講頂く事にしました。
②英検1級添削5回コース御受講の経緯
1回目の英作文のトピックは、言論の自由に関するもので、ご提出頂いた英作文はやはり優れたものでした。
内容:説得力のある3つの理由で意見の裏付けができている。
構成:英作文全体の流れやバランスも問題ない。
語彙:同じ単語の重複使用もなく、"disseminate" などの評価の高い語彙も使われている。
文法:現在完了形、無生物主語、同格のthat、分詞構文が使われ、文型がバラエティに富んでいる。
やはり、書く内容さえ思いつけば英語力としては十分1級合格レベルにある、と感じられる英作文でした。
2回目のトピックは、自由貿易に関するもので、御提出頂いた英作文の採点基準別評価は次の通りです。
内容:第2・第3パラグラフで一部内容の重複あり (法人の利益増進)
構成:第2パラグラフではもう少しだけ語彙数を費やしてもいいのではという印象。
語彙:同じ語彙の繰返し使用が少しある (promote, opportunities, profit, this is because)。
文法:分詞構文の多用が少し気になる。
次に3回目のトピックは、格差問題。ご提出英作文の評価は、
内容:技術発展 ⇒ 格差拡大、AI等による失業、過度の資本主義の3つの視点から説明。
構成:ほぼ完璧で修正すべき箇所なし。
語彙:課題に相応しく、英検1級らしい語彙が散りばめられている。
文法:ケアレスミスが少しある。(more poorer)。
英作文に時間がかかりすぎてしまう事もあり、ここまでは2-3週間に一度英作文を書かれるペースでした。
その後、少し体調不良があり、1ヶ月ほど間隔が空く時期がありました。
一方で、以前受験されたサンプルテストでのトピックに対する考え方についてのお問合せがありました。
内容は、トピック文章の”態”に関するもので、受動態での問いに対して注意すべき点を気にされているご様子。
同時の添えられた解答例では、トピック内容を能動態表現により言換えしている箇所もあり、詰まるところ、細部にこだわり過ぎない由を、教室より提案致しました。
英検1級英作文トピックは、世界規模・人類全体に関する問題など、スケールの大きい課題が出題される事も多く、「時間がかかりすぎる」問題も考慮し、表現に気を遣いすぎて時間が足りなくなる事態を避ける方が大切との考え方をお伝えしました。
そして4回目のトピックは GNPに関する話題を選択。
オーソドックスなトピックだけが本番試験で出題される訳でもないので、少しひねったトピックを選択しました。
その影響もあり、書くのに時間が時間がかかりすぎてしまったご様子でした。
「英検はあくまでも英語の試験であり、1級の専門的なトピックに関する深い知識を備えて
いる受験生などいません」と励まし、”難しいことを書かなくては”と、自分を苦しめてしまう事なく、簡潔な内容を心掛けて書いて頂く事を提案しました。
ご提出の英作文はやはり優れており、以下の様な概略でした。
内容:GNP と GNHの比較を含めた論理的な説明内容。
構成:全く問題のない、非の打ち所のない構成。
語彙:同じ語彙を繰返さない工夫が感じられ、高度な語彙活用。
文法:多様な文型や表現が使われ、ほぼ完璧。
最後の5回目英作文添削のトピックは、「地球環境が生存可能な状態であり続けるか?」というものとしました。
最終回の英作文も優れていました。
但し、第1・第5パラグラフでトピック文言がそのまま使われていましたので、教室サイドから、言換えの具体例を提案しました。
③英検1級5回添削コースのまとめ
5回の英作文添削を通じて、
1)時間配分さえクリアできれば英語力は合格レベルにある。⇒ 自信を持って書いて下さい。
2)英作文内容は、論理性さえ間違わなければ、複雑に考える必要はない。
あくまでも英語の試験であり、トピックに関する専門知識を問われるものではない。
2点を念頭に英作文問題に対応することが大切とお伝えしました。
教室サイドとしての対応に改善すべき点があるかもしれず、今後ともサービス向上を目指し、お一人お一人の受講生のニーズに対応できる様、努力を続けたいと考えています。




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