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英作文で差をつける英検攻略! "A, B, and C"の魔法で説得力と語彙数を一気にアップさせる極意

英検の英作文は、単に英語で意見を述べるだけでなく、限られた時間と語数の中で、論理的かつ説得力のある文章を構成する力が試されます。


このブログでは、英検1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級の受験生に共通して効果的た、シンプルながら強力なテクニックをご紹介します。


それは、"A, B, and C" や "A and B" といった並列構造を効果的に活用する事です。


この構造をマスターすれば、あなたの英作文は次の2つの重要な課題を同時に解決し、高得点へと近づけてくれます。


1.説得力・論理性を高める  

並列構造の最大のメリットは、主張に具体性と深みを与える事です。


抽象的な理由を一つ述べるよりも、関連性の高い複数の要素を並べる方が、読み手(採点者)に「多角的に物事を考えている」という印象を与え、強い説得力が生まれます。

日本英語検定協会公開の解答例から学ぶ説得力


英検1級の解答例では、並列構造が如何に高度な議論を支えるかを示しています。


2025年度第1回試験 1級:

This economic disparity grants affluent countries the ability to invest heavily in sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives vital to combating climate change.


A, B, and C =  sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives

(持続可能なインフラ、再生可能エネルギープロジェクト、包括的な研究イニシアティブ)


上記の並列表現には次の様な効果があります。


気候変動対策に必要な投資対象を3つの具体的な要素に分けて提示する事で、先進国が果たすべき役割についての主張が、具体的で網羅的、かつ論理的なものになっています。


2.指定語彙数に無理なく近づける語数確保のテクニック

英作文では、各級で指定された語彙数をクリアすることが条件です。


しかし、「言いたい事はあるのに語彙数が足りない」という悩みを抱えがちです。

並列表現は、同じ文の中で、文法的なミスなく自然な形で語彙数を増やせる強力な手段です。


例えば、各級で以下の様に、語彙数を確保しながら文章の質を向上させます。


1級:語彙数目安 200 - 240 専門用語を並べ、深い考察を示すのに役立つ。


準1級:語彙数目安 120 - 150 理由や具体例に関係する語彙・表現を並べ、文章の厚みを増す。


2級:語彙数目安 80 - 100 抽象的な理由を具体化し、簡潔に語彙数を満たす。


準2級プラス:語彙数目安 50 - 60 複数の動詞や形容詞を並べ、語彙力をアピールしつつ、簡潔に語彙数を稼ぐ。


日本英語検定協会公開の2025年第1回試験、英検2級英作文解答例で使われている並列表現を見てみましょう。


They would not feel uncomfortable or embarrassed.


「居心地悪い思いをしたり、恥ずかしいと感じたりしないだろう。」


この例では、"uncomfortable" という一つの単語で終わらせる事もできますが、"or" を使って類似の意味の形容詞を並べ、表現の幅を広げつつ、簡潔に二語を確保しています。


英検級別:効果的な並列構造の活用例


それでは、各級のレベルや出題傾向に合せて、"A and B"、"A, B, and C" をどの様に活用すべきか、具体的な英文例をご紹介します。


・英検2級、準2級プラス


英検2級や準2級プラスでは、動詞や形容詞、副詞を並列させ、理由を明確にすることができます。


①Online classes are good for students because they can start their lessons anytime and anywhere,


「オンライン授業は生徒にとって好ましいものです。なぜなら、いつでもどこでも授業を受けることができるから」


この表現では、並列表現により、理由を二つ提示しています。


A and B = anytime and anywhere


②We should try to save water and electricity to protect the environment.


「環境保護の為に、水と電気を節約すべきだ」


この文章では、目的語を二つ並べ、その特徴をより明確にしています。


A and B = water and electricity


③When I go to the park, I feel very relaxed and happy.


「公園に行くと、リラックスして、幸せな気分になる」


この例では、形容詞を二つ並べて、感情状態をより明確に表現しています。


A and B = relaxed and happy


・英検1級、準1級


英検1級、準1級では、高度な議論を構造化し、多角的な視点を示します。


名詞句や専門性の高い語彙を並列させ、議論の深さと網羅性を示すことができます。


例えば、以下の文章をご参照下さい。


・Inplementing a four-day work week would benefit employees by increasing job satisfaction, reducing burnout, and improving work-life balance.


「週4日勤務制の実施は、仕事の満足度アップ・燃え尽き症候群の軽減・ワークラーバランスの向上により、従業員に利益をもたらします。」


A, B, and C = increasing job satisfaction, reducing burnout, and improving work-life balance


この文では、3つの側面から、週4日勤務の影響を説明しています。


・The rise of social media has contributed to the spread of misinformation, the erosion of privacy, and the polarization of public opinion.


「ソーシャルメディアの興隆により、偽情報の拡散・プライバシーの侵害・世論の二極化を引き起している。」


A, B, and C = the spread of misinformation, the erosion of privacy, and the polarization of public opinion


この文章では、ソーシャルメディア使用増の影響を3つの具体例を用いて、説明しています。


英検英作文の質を高めるためのポイント


並列構造は、英作文を「ただの文章」から「論理的で説得力のある主張」へと進化させる道具です。


これを使いこなす為の最終チェックポイントは、一つだけ。


並列の原則を必ず守る。


並列させる要素は、文法的な形式をすべて揃える必要があります。


正しい例:We need to read books, write essays, and speak English every day.


誤った例:We need to read books, writing essays, and to speak English every day.


上記の正しい例では、A, B, C がすべて動詞の原形です(すべてを揃える)。


一方、誤った例では、動詞の原形・動名詞・不定詞が混在しており、揃っていません。


この簡単なルールを守るだけで、英作文は文法的に美しく、内容的に深みのあるものになります。


"A and B"、"A, B, and C" を意識的に使って、英検合格を掴み取りましょう。


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