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英検ライティングで差をつける! 得点アップのコツ-分詞構文

英検1級・準1級のライティング、高得点を狙う上で「分詞構文」を使いこなすことは不可欠です。 日本英語検定協会が公表している英作文問題解答例を分析すると、分詞構文が驚くほど頻繁に登場している事が分かります。 なぜ分詞構文が多用されるのでしょうか? このブログでは、分詞構文を英作文で使うメリットと、その効果的な使い方を、以下の内容で詳しく解説していきます。


ブログの目次

  • 分詞構文とは何かをおさらいしよう

  • 英検ライティングで分詞構文を使う3つのメリット

  • ライティングで分詞構文を使いこなすためのヒントと注意点

  • ライティング練習!分詞構文に挑戦

  • ライティング対策としての分詞構文のまとめ


分詞構文とは何かをおさらいしよう  

分詞構文とは、接続詞と主語が同じである副詞節を、分詞 (現在分詞 -ing形や過去分詞 -ed形) を使って、簡潔に表現する構文の事です。 例として、「道を歩いていると、旧友に会った」という文を、接続詞を使ったものと、分詞構文を活用した英文で、比較してみましょう。


When I walked along the street, I sam an old friend.


Walking along the street, I saw an old friend. 上記の様に、分詞構文には、文と文を繋ぐ役割をしながら、文章をよりスムーズに、簡潔に表現する効果があります。


英検ライティングで分詞構文を使う3つのメリット

では、具体的に英検の英作文で分詞構文を使うと、どの様なメリットがあるのでしょうか? 主なメリットは以下の3点です。


メリット① 文章の簡潔さと洗練度が格段にアップする


分詞構文の最大のメリットは、長い副詞節をコンパクトにまとめる事で、文章全体を簡潔かつ洗練された印象にする事です。 接続詞や繰返される主語を省略できる為、冗長さを避け、よりプロフェッショナルな英文に仕上がります。


英検英作文問題の採点基準には「内容」「構成」「語彙」「文法」がありますが、簡潔で論理的な構成は高評価に繋がります。


分詞構文により、複雑な情報をスマートに提示できる様になるのです。


日本英語検定協会の過去問題ライティング解答例で使われている分詞構文を取り上げてみましょう。


2025年度第1回試験 英検1級


Wealthy nations often have significant sway in international organizations and treaties, allowing them to shape global climate policies.


「裕福な国は国際機関や条約において大きな影響力を持つことが多く、それによって世界の  気候政策を形成する事ができる。」


この例文では、"allowing them to shape global climate policies" が分詞構文です。


もしこれを「and they allow them to shape global climate policies」のように接続詞で繋ぐと、少し冗長な印象を与えます。


分詞構文にする事で、前の文の内容が「結果として」もたらす状況を自然に表現し、文の繋がりをより滑らかにしています。


この様に、原因と結果、付帯状況などを簡潔に表現できるのが分詞構文の強みです。


メリット② 因果関係や付帯状況を明確に表現できる


分詞構文は、二つの事柄の間に存在する因果関係、理由、時間、付帯状況などを明確かつ自然に表現するのに非常に適しています。 これにより、論理的な思考を英語で表現する能力をアピールできます。


例えば、「~なので」「~する時」「~しながら」「~した結果」といった意味合いを、

接続詞を使わずに表現できる為、より高度な文法力を示すことができます。


上記同様、日本英語検定協会の過去問題のライティング解答例を参考にしてみましょう。


2024年度第3回試験 英検1級


We are confronted each day with breaking news from around the world, making access to up-to-date information necessary.


「私たちは毎日、世界中の速報に直面しており、最新情報へのアクセスを必要としている」


この文章では、"making access to up-to-date information necessary" が分詞構文で、前の文「私たちは毎日、世界中の速報に直面している」状況が「最新情報へのアクセスを必要とさせている」結果をもたらしている事示しています。


この様に、ある状況が別の状況を引き起すという因果関係を、スムーズかつ論理的に表現しています。


更に、別の過去問題ライティング解答例を引用してみます。


2024年度第3回試験 英検準1級


This reduces the animals' quality life, causing them to suffer when kept as pets.


「これは動物たちの生活の質を低下させ、ペットとして飼われた際に彼らを苦しめている」


この文章では、"causing them to suffer when kept as pets" が分詞構文です。


前の文の「動物たちの生活の質を低下させる」という行為が、「彼らを苦しめる」という結果に繋がっている事を示しています。


非常にコンパクトに、原因と結果の関係性を鮮やかに表現しています。

メリット③ 多様な表現で高得点を狙える


英検ライティングでは、同じ表現の繰返しを避け、多様な文構造を使用する事が高評価に繋がります。


分詞構文は、副詞節の言換えとして利用できる為、文の構造に変化をもたらし、表現の幅を広げる事ができます。これは高得点を獲得する為の重要な要素となります。


採点者は、受験者がどれだけ複雑な文法構造を正確に使いこなせるかを見ています。分詞構文を適切に使う事で、「高度な英語を操れる」という印象を与える事ができます。


別の過去問題ライティング解答例を参考にしてみます。


2024年度第1回試験 英検準1級

Fresh food can be sold locally at cheaper prices, lowering the expenses associated with urban life.


「新鮮な食品を地元で安く販売することができ、都市生活に伴う費用を下げている」


この文章では、"lowering the expenses associated with urban life" が分詞構文です。


「新鮮な食品を地元で安く販売する」という行為が、「都市生活の費用を下げる」という結果をもたらす事を示しています。


接続詞で繋ぐよりも、洗練された表現になっています。


この様に、文末に分詞構文を置くことで、先行する主節の内容がもたらす結果を効果的に付け加える事ができます。


ライティングで分詞構文を使いこなす為のヒントと注意点


分詞構文は非常に便利ですが、正しく使う為にはいくつかのポイントがあります。


ポイント① 主語の一致


原則として、分詞構文の主語と主節の主語は同じである必要があります。異なる場合には、独立分詞構文と呼ばれる形になりますが、まずは基本的な形をマスターしましょう。

ポイント② 時制の表現


完了形 (having + 過去分詞) を使う事で、主節の動作よりも前の出来事を表現できます。


ポイント③ 能動と受動


現在分詞 (-ing形) は能動、過去分詞 (-ed形) は受動の意味を表わします。


1) Knowing the answer, he raised his hand.

「答えを知っていたので、彼は手を挙げた」(能動)


2) Written in easy English, the book is popular.

「簡単に英語で書かれているので、その本は人気がある」(受動)


ポイント④ 挿入句としての使用


文中に挿入する事で、補足情報を提供する事も可能です。


ライティング練習!分詞構文に挑戦

分詞構文の理解を深める為に、以下の日本語を分詞構文を使って英語にしてみましょう。必要に応じて解答例も参考に、自分なりの英文を作成してみて下さい。

問題1:「新しい技術は私たちの生活を大きく変え、情報へのアクセスをより容易にしている」


問題2:「その会社は環境に優しい製品を開発することに焦点を当て、持続可能な社会に貢献している」


問題3:「その映画は多くの観客を魅了し、大きな興行収入を上げた」


<問題1解答例> New technologies have greately changed our lives, making access to information much easier.


「情報へのアクセスをより容易にしている」という結果が、前文の「新しい技術が私たちの生活を変えた」という状況によりもたらされた事を示しています。


<問題2解答例>

The company focuses on developing environmentally friendly products, contributing to a sustainable society.


「持続可能な社会に貢献している」という付帯状況が、前文の「環境に優しい商品の開発に焦点を当てている」という行動によって生じている事を示しています。


<問題3解答例>

The movie attracted a large audience, generating significant box office revenue.


「大きな興行収入を上げた」という結果が、前文の「多くの観客を魅了した」という状況によってもたらされたとこを示しています。

ライティング対策としての分詞構文のまとめ


分詞構文は、英検1級、準1級の英作文で高得点を獲得する為の強力な武器です。 文章を簡潔に洗練させ、論理的な繋がりを明確にし、多様な表現を可能にします。 日本英語検定協会の過去問題ライティング解答例が示している様に、分詞構文をマスターする事は、あなたの英作文スキルを一段と引き上げること間違いないです。 是非、積極的の練習に取り入れ、英検合格を掴み取って下さい。

応援しています!



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