英検の歴史と傾向から学ぶライティング:書き方のコツと添削活用
- 英検英作文専門添削教室・英検英作文テスト対策

- 8月13日
- 読了時間: 4分
このブログでは、英検の歴史に触れながら、多くの受験生の皆様が苦労されているライティング対策に焦点を当てつつ、英作文の書き方のコツを以下の内容で解説していきます。
目次
英検進化の過程ー1級・2級・3級から始まった歴史ー
読む・聴く中心から4技能重視へ
2024年度新形式英作文導入と出題変更
2025年度の準2級プラス新設
英検と入試優遇制度の拡大
英検ライティング・英作文の書き方のコツ
英検進化の過程ー1級・2級・3級から始まった歴史ー
英検(実用英語技能検定)は1963年にスタートしました。 当初は、1級・2級・3級のみで構成され、その目安は、1級は”英語の達人”レベル、2級は”大学入試レベル”、3級は中学卒業程度の英語力を測るものでした。
1980年代に準1級・準2級が新設され、2000年代中頃には4級・5級が追加、小学生から社会人まで幅広く受験できる試験へと成長しました。
現在では年間300万人以上が受験する、日本最大級の英語検定です。
読む・聴く中心から4技能重視へ
かつての英検は「読む(リーディング)・聴く(リスニング)」中心の試験でした。
しかし国際社会で求められる英語力は話す(スピーキング)・書く(ライティング)を含む4技能です。
2016年度からは3級以上すべてにライティング(英作文)が導入され、今では面接形式のスピーキングも重要性を増しています。
単語や文法の暗記だけでは高得点が取れない時代になって久しいと言えます。
2024年度新形式英作文導入と出題変更
2024年度から、英検の出題形式は大きく変わりました。特にライティング分野では、新要素も導入され、その他、出題数の変更も加えられています。
①要約問題の導入
英検2級・準1級・1級では、与えられた英文を読んで要点をまとめる要約問題が登場。
これは単なる文法力や語彙力ではなく、読解力と情報整理力を試す新しいタイプの問題です。
文章の構造を理解し、重要部分を必要に応じて自分の言葉で表現する練習が必須になっています。
②短所補充型の語彙問題数の一部削減
以前は比較的短い文章で、単語の意味を問う問題が多く出題されていましたが、2024年度からその様な語彙問題数が一部削減されました。
代わりに、要約を含めたライティングなど思考力に重点を置いた問題の比重が高まっています。
③メール返信問題の追加
英検準2級以下では、メール返信形式のライティング問題が加わりました。
与えられたメール本文や条件に沿って、適切な返答を英文で作成する形式です。実践的な英語運用能力が問われ、形式や表現に慣れておく必要があります。
④準1級面接での質問数増加
スピーキング分野でも変更があり、準1級面接試験で新たな質問が加わりました。これにより、瞬発的な応答力や、自分の意見を深掘りして答える力がより重視されます。
2025年度から新設「準2級プラス」
2025年度には、準2級と2級の間に準2級プラスが新設されました。 準2級と2級の間の難易度の差を埋める目的もあり、2級を目指す方にとってステップアップを図るのに役立ちそうです。
英検と入試優遇制度の拡大
近年、英検スコアを高校・大学入試に活用する学校が増えています。
準1級合格 ⇒ 英語入試試験満点換算
2級合格 ⇒ 入試英語試験免除や加点
などの措置を行なっている学校が増え、英検は単なる資格試験の枠を越え、進学戦略の一部としても重要な役割を果たしています。
英検ライティング・英作文の書き方のコツ
英検の歩んできた歴史を見ても、英検試験合格にはライティング力の底上げが欠かせません。
英作文問題対策として、以下を意識して練習を重ねましょう。
①英作文構成は、意見導入の序論 ⇒ 意見裏付けの本論 ⇒ 結論 とする
②本論の意見裏付け理由は具体的に、必要に応じて具体例などを盛り込む
③接続詞や接続副詞などで文章の流れを明確にし、読みやすくする
④制限時間内に書き切る練習を積む
添削を活用して弱点を克服すると、効率良くライティング力を向上させる事ができます。
オンライン英検対策やプロの講師による英作文添削サービスを活用すれば、短期間でのスコアアップも可能です。
英検対策3ステップとして、1)過去問で出題形式を理解、2)新形式問題 (要約・メール返信問題) にも慣れる、3)定期的にライティングの添削指導などを活用
などが考えられます。
英検の歴史と試験対策のまとめ
英検はその歴史の中で、級の拡大・4技能重視・出題形式の変更を続けてきました。
2024年度の要約問題導入、メール返信問題追加、準1級面接試験での新たな質問は、その進化を象徴しています。
最新傾向を把握し、ライティング・英作文の書き方のコツを押さえ、添削で磨きを掛けることが英検合格への鍵となります。




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