生成A.I.に英検2級英作文解答例を分析してもらいましたが・・・

生成A.I.に、日本英語検定協会公表の、最近3回分の過去問題英作文解答例を分析してもらいました（分析は2種類）。

一つ目は、英語表現を多めに含めたもの、二つ目は、英作文の「型」が内容の中心になっています。

解答例分析を基に、英作文問題対策も提案してもらいましたが、この内容で本当に受験生の方々のニーズに応えられるのか、少し不安になってしまう面もあります。

皆様はどの様に感じられるでしょうか？

A.I.による、解答例分析と英作文問題対策は、確かに誤りはなく、瞬時に作成されたもので、その内容には素晴らしいものがあります。

一方で、一般論に留まり、十分に踏み込んだ内容は備わっていない印象も受け、個々の受験生のお役に立つのかどうか不安な面もあります。

皆様のご意見も伺いたく、まずは、A.I.による二つの分析と対策を下記にご紹介します。

一つ目は、

英検2級ライティングで差をつける！ 解答例から学ぶ「使える」英語表現と文型 　

英検2級ライティングで合格点を確実にとり、更に高得点を目指すには、「書くべき内容」だけでなく、「どの様に表現するか」が重要になります。

過去3回分の解答例を深く分析すると、採点者に響く具体的な英語表現や効果的な文型が共通して使われている事が分かります。

ここでは、解答例から抽出した、英作文をワンランクアップさせる表現テクニックをご紹介します。

1．確実な構成を支える「論理マーカー」

英検2級ライティングの基本は「意見 ⇒ 理由1 ⇒ 理由2 ⇒ 結論」の4パラグラフ構成です。

この論理的な流れを明確にするために、解答例では以下の接続表現が必ず使われています。

意見導入部には、

1) I think this is a good idea.

2) I think so.

理由1では、

First,・・・

理由2では、

Second,・・・

結論部で、

Therefore, I think・・・

具体化、理由付け時には、

1) This is because・・

2) This means・・

更に、活用したい文型として、When節があります。

理由をより深く説明する際、「～するとき(When)」の形を使い、行動と結果の関連性を示す表現は採点者に論理性をアピールできます。

例えば、次の様な文章です。

When they know what they want to achieve, they can plan what to do and avoid wasting time.

「達成したいことが分かっている時には、何をすべきか計画を立て、時間の浪費を避ける事ができます。」

2．高得点に繋がる「具体的な英語表現」

解答例の表現では、抽象的な言葉を避け、具体的にどの様なメリットや効果があるかを述べています。

① 貢献・効率・経済的メリットを示す表現

・contribute to society 「社会に貢献する」

・use their time efficiently 「効率的に時間を使う」

・can expect to earn a steady income 「安定した収入を得ることが期待できる」

・ease the financial burden 「経済的な負担を和らげる」

・avoid wasting time 「時間の浪費を避ける」

・practice foreign languages efficiently 「外国語を効率的に練習する」

② 心理面・モチベーションに関する表現

・take pride in their work 「自分の仕事に誇りを持てる」

・make people stay motivated 「人々をやる気にさせる」

・can feel relaxed and practice without hesitation

「リラックスしてためらいなく練習できる」

・keep working hard 「一生懸命働き続ける」

③ 課題や懸念を示す表現 (主に要約問題解答例より参照)

・suffer quality issues due to damage 「損傷により品質問題に苦しむ」

・face issues with differences in customes 「慣習の違いに直面する」

・damage their mental health 「精神的健康を害する」

3．ライティング練習への応用

これらの表現を自分のものにする為には、以下のステップで学習して下さい。

ステップ1：テンプレート化

「First, ～ (理由1). This is because ～ (具体例). Second, ～ (理由2). Therefore, I think ～ (結論).」という基本の型を準備します。

ステップ2：表現の置換え

新しいテーマ (例：地域のボランティア活動への参加) が出題されたら、上記のリストから適切な動詞句や名詞句 (例：contribute to society, take pride in their work) を選び、テンプレートの "～" 部に当てはめる練習を繰返しましょう。

具体的な英語表現と文型を意識的に取り入れる事で、英作文は「2級レベル」として評価される質の高いものへと進化します。

以上が、具体的な英語表現を多めに取り入れた、生成A.I. による分析と対策Ⅰです。

次に、英作文の「型」を中心に記載した、分析と対策Ⅱを引用します。

英検2級ライティング問題：解答例からみる特徴・傾向と効果的な対策

英検2級の合格を目指す上で、ライティング(英作文)問題は合否を分ける重要なポイントの一つです。

ここでは、過去3回分(2025年度第2回、2025年度第1回、2024年度第3回)の解答例を分析し、その特徴と傾向を把握した上で、効果的な対策をご紹介します。

1．解答例にみる特徴と傾向

日本英語検定協会が公開している解答例には、以下の特徴と傾向が見られます。

① 明確な構成

すべての解答例が、採点基準に沿った明確な構成をとっています。

1) 意見表明(導入)：

賛成 (I think this is a dood idea.)や、意見 (I think so.)など、自分の立場をハッキリ示しています。

2) 理由1と具体例：

最初の理由を挙げ、それを裏付ける具体的な説明へ続けています。

3) 理由2と具体例：

2番目の理由を挙げ、同様に具体的な説明を加えています。

4) 結論(再表明)：

導入部で述べた意見を再度強調し、文章を締めくくっています。

この、「導入(意見) ⇒ 理由1 ⇒ 理由2 ⇒ 結論(意見の再表明)」という4つのパラグラフ構成は、英検2級ライティングの基本形として確立されています。

2．論理的な展開

各理由が、結論を支える為に論理的に展開されています。

① 「目標設定」に関するトピック

「明確な目標設定は時間の効率的な利用に繋がる」、そして「モチベーション維持に繋がる」と、異なる側面から意見を補強しています。

② 「環境に優しい製品の企業への就業」に関するトピック

「安定収入を期待できる」、「社会貢献に誇りを持てる」と、就職先としての魅力を論じています。

③ 「A.I. による外国語学習」に関するトピック

「時間と場所にとらわれず効率的に練習できる」事と、「間違いを気にせずリラックスして練習できる」という、利便性と心理的な側面に焦点を当てています。

3．使用される語彙と表現

解答例では、意見や理由を明確にするために論理マーカー(接続詞や副詞)が効果的に使われています。

① 意見や理由の導入：First, Second

② 具体化や補足：This approach helps ～ , This is because ～

③ 結論：Therefore

又、2級レベルとして適切な語彙や文法が使われています。

例えば、"use their time efficiently, stay motivated, expect a steady income, practice without hesitationなど。

4．効果的な英作文対策

これらの傾向を踏まえ、英検2級ライティングで高得点をとるための具体的な対策をご紹介します。

① テンプレートの習得と練習

解答例に見られる「型」を完全にマスターすることが最優先です。

1) 4パラグラフ構成のテンプレート (導入・理由1・理由2・結論)を暗記し、どの様なテーマでもこの型に当てはめて書ける様に練習しましょう。

特に、論理マーカー(First, Second, Therefore など)を適切に使いこなす練習は必須です。

② 賛成・反対両方の理由のストック

出題されるトピックは、社会的な関心事に関するものが多いため、日頃から様々なテーマについて賛成・反対両方の立場で理由を考える習慣をつけましょう。

例えば、企業の環境対策、AIの活用、若者の社会参加、都市開発など。

そして、「なぜそう思うか？」を常に意識し、2つの明確且つ論理的に異なる理由を用意できる様にしておきます。

③ 語彙や表現力の強化

1) トピックごとの重要語彙：環境問題 (environmental impact)、経済 (financial burden, steady income)、学習 (practice efficiently, feel relaxed)など、頻出トピックに関連する語彙力を強化しましょう。

2) 抽象的概念を説明する表現：feel lonely, face issues, take pride inなど、感情や状況を表現する2級レベルの慣用的なフレーズも積極的に取り入れましょう。

④ 制限字数の厳守

解答例は問題指定の語彙数で書かれています。

指定語彙数 (80 ～ 100語) を意識し、多すぎず少なすぎない量を書く練習が必要です。

普段から時間を計りながら、規定の語彙数内に収める感覚を養いましょう。

この「型」に沿って練習を積重ねれば、本番試験でも自信を持って、論理的で分かりやすい英作文を書けるようになります。

英検2級ライティング解答例は、単なる答え合わせではなく、「どう書くべきか」を示す最高の教材です。

これらの特徴と対策を参考に、日々の学習を進めて下さい。

以上が、生成A.I. による二つの英作文解答例分析です。

一つ目が「英検2級ライティングで差をつける！解答例から学ぶ使える英語表現と文型」

二つ目が「英検2級ライティング問題：解答例から見る特徴・傾向と効果的な対策」

如何でしたでしょうか？

一般に知られている ”英検2級英作文の書き方" を大きく凌駕するものではない気がします。

勿論、内容自体は素晴らしいと思いますが、実際に80 - 100語彙で合格レベルの英作文を書くには、英検試験に精通したプロの助言を必要とすると感じました。

受験生の皆様のご意見もお待ちします。

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