英検ライティングで差をつける! 動名詞主語で高得点を狙う秘訣
- 英検英作文専門添削教室・英検英作文テスト対策
- 2 日前
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英検のライティング問題で高得点を目指す皆さん、動名詞主語を使いこなすことが一つの鍵です。 日本英語検定協会が公表している英作文問題解答例を詳しく見てみると、驚くほど多くの級で動名詞主語が活用されているのが分かります。 動名詞主語は、文章の深みと洗練さをもたらし、より論理的で説得力のある英文を書く上で非常に有効な表現です。 このブログでは、動名詞主語を英作文で使うメリットと効果を、以下の内容で詳しく解説していきます。
ブログの目次
動名詞主語が選ばれる理由:過去問題ライティング模範解答から見るその効果
英検ライティングで動名詞主語を使う3つのメリット
ライティングで動名詞主語を使いこなすためのヒント
ライティング対策としての動名詞主語のまとめ
動名詞主語が選ばれる理由:過去問題ライティング模範解答から見るその効果
まずは、実際に日本英語検定協会が公開している過去問題ライティングの模範解答から、動名詞主語がいかに自然に、そして効果的に使われているかを見てみましょう。 ・2024年度第3回試験 (準1級) ライティング解答例
Banning dangerous animals as pets improves animal welfare.
「危険な動物をペットとして飼う事を禁止すると、動物福祉を向上させる。」 この例文では、「危険な動物をペットとして飼う事を禁止する」という行為が主語になっています。
動名詞主語を用いる事で、政策や行動がもたらす結果を簡潔かつ明確に表現しています。
・2024年度第3回試験 (2級) ライティング解答例
Working for a company that provides environmentally friendly products gives people feeling that they can contribute to a sustainable society.
「環境に優しい製品を提供する会社で働くことは、持続可能な社会に貢献しているという気持ちを与える。」
「環境に優しい製品を提供する会社で働くこと」が主語になっています。単なる「仕事」ではなく、その仕事が持つ意味や価値に焦点を当てた表現です。
"give + 目的語1 + 目的語2" の用法も使われています。
"contribute to" や "sustainable" は1級、準1級英作文で、幅広いトピックに対して使用できる大変便利な語彙です。
・2024年度第3回試験 (準2級) ライティング解答例
Playing sports together benefits both health and family relationships.
「一緒にスポーツをする事は、健康と家族関係の両方に恩恵をもたらす。」
「一緒にスポーツをする事」が主語になっています。
both A and B (both health and family relationships) は、複数のメリットをまとめて述べる際に有効です。
"benefit" は動詞としても、名詞としても、ライティング対策として有効な語彙です。
・2024年度第2回試験 (準1級) ライティング解答例
Getting a high-paying job helps improve people's personal lives.
「高収入の仕事に就くことは、人々の私生活向上に役立つ。」
「高収入の仕事を得る」が動名詞主語になっています。
"help + 原形不定詞" も使われています。
・2023年度第3回試験 (1級) ライティング解答例
Developing new energy technologies is the only realistic way to accomplish this.
「新しいエネルギー技術を開発することが、これを達成するための唯一の現実的方法である。」
最難関の1級でも、「新しいエネルギー技術を開発すること」という複雑な概念を、動名詞主語を用いて表現しています。
洗練された印象を与える文章です。
技術関連は、英検1級、準1級、2級など様々な級で、意見裏付け理由として使用可能な分野です。
これらの例から分かる様に、動名詞主語は、行為・状況・概念などを一括りに表現するのに便利です。特に、抽象的な事柄や、ある行動の結果について論じる英作文では、有効な表現です。
英検ライティングで動名詞主語を使う3つのメリット
では、具体的に英検の英作文で動名詞主語を使うと、どの様なメリットがあるのでしょうか? 主なメリットは以下の3点です。
メリット① 簡潔かつ明確な表現が可能になる
動名詞主語は、動詞を名詞形にする為、一連の動作や状況を一つのまとまりとして表現できます。「~すること」という日本語に相当し、複雑な内容でもシンプルに伝える事ができます。 例えば、 "It is important that we protect the environment." という文を、 "Protecting the environment is important." とする事で、より直接的で力強い印象を与えます。
これにより、読者 (採点者) は文の主語を瞬時に理解しやすくなります。
特に、英検英作文では文字数制限がある中で、如何に効率良く自分の意見を述べるかが重要です。動名詞主語を使う事で、冗長な表現を避け、要点を的確に伝える事が可能になります。
上記の、模範解答例でも、長いフレーズが動名詞主語によって一つにまとめられ、簡潔な主語として機能しています。
メリット② 論理的な文章構造を構築しやすい
動名詞主語を使う事で、原因と結果、目的と手段といった論理的な関係性を明確に表現しやすくなります。 例えば、 "Exercising regularly leads to a healthier life." 「定期的に運動すれば、より健康的な生活に繋がる。」の様に、「~すること」は「~に繋がる」という因果関係を直接的に示す事ができます。
又、ある事柄が持つ本質的な意味や概念を述べる際にも有効です。
例えば、 "Learning from our mistakes is crucial for personal growth." 「間違いから学ぶ事は、私たちの成長には欠かせない。」の様に、行動そのものが持つ価値や重要性を強調する表現が可能です。
これにより、文章全体に論理的な一貫性が生まれ、説得力が増します。
メリット③ 表現の幅が広がり、高得点に繋がりやすい
英検ライティングの採点基準には、語彙や文型の多様性も含まれています。動名詞主語を使いこなす事は、単に正しい英文を書くだけでなく、表現の幅が広い事のアピールになります。
同じような構文ばかりを使っていると、単調な印象を与えかねません。動名詞主語は、高度な英語表現の一つと認識されており、適切に使いこなす事で、採点者に、「この受験生は複雑な概念も英語で表現できる」という印象を与え、高得点につながりやすくなります。
特に、準1級や1級といった上位級では、抽象的なテーマや社会問題に関するトピックが多いため、動名詞主語を駆使して深みのある議論を展開できる事が重要になります。
上記の1級のライティング解答例の様に、専門的な内容を簡潔かつ知的に表現する為に、動名詞主語は欠かせないツールとなるでしょう。
ライティングで動名詞主語を使いこなす為のヒント
動名詞主語を効果的に使う為には、いくつかのポイントがあります。
ポイント① 動詞の性質を理解する
動名詞は、あくまでも動詞が名詞の役割を果たすものです。その為、その動詞が表わす行動や状態が、文の主語として適切かどうかを考えることが重要です。
ポイント② 具体的な内容を伴わせる
動名詞主語は簡潔である反面、抽象的になる場合もあります。その動名詞が指す具体的内容を、その後の目的語や修飾語で補足する事で、より理解しやすい文章になります。上記のライティング解答例でも、動名詞の後ろに具体的な目的語や修飾語が続いています。
ポイント③ 多用しすぎない
効果的な表現でも、使いすぎは逆効果です。文の多様性を保つ為にも、必要な場面で効果的に使用する事を心掛けましょう。
ライティング対策としての動名詞主語のまとめ
英検のライティングにおいて、動名詞主語はただ文法的に正しいだけでなく、文章をより簡潔に、論理的に、そして洗練されたものにする強力なツールです。 日本英語検定協会の過去問題ライティング解答例が示している様に、幅広い級でその効果が認められています。 今回ご紹介したメリットを参考に、是非、次の英作文で動名詞主語を積極的に活用してみて下さい。
練習を積重ねる事で、自然と使いこなせる様になり、きっとあなたの英作文は飛躍的に向上するはずです。動名詞主語をマスターして、英作文問題の得点をアップさせ、英検合格を勝ちとりましょう!

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