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ライティングで差をつける! 「挿入」用法で得点アップを狙う秘訣

更新日:7月15日

英検の英作文は、単に自分の意見を述べるだけでなく、論理的な構成と正確な英語表現が求められます。特に、準1級や1級では、より高度な文法知識や表現力が合否を分けます。 今回は、そんな英検英作文で高得点を狙う為の「挿入」用法に焦点を当てて解説します。

このテクニックをマスターする事で、あなたの英作文は飛躍的にレベルアップするでしょう。ブログの最後には、練習問題もご用意しましたので、是非、トライしてみて下さい。

このブログでは、以下の内容で詳しく解説していきます。


このブログの目次

  • 「挿入」用法とは何か?

  • なぜ英検ライティングで「挿入」用法が有効なのか?

  • 日本英語検定協会の過去問ライティング解答例に見る「挿入」用法具体例(1級、準1級)

  • ライティングで「挿入」用法を使いこなすポイント

  • 「挿入」用法の練習問題に挑戦

  • ライティング対策としての「挿入」用法のまとめ


「挿入」用法とは何か?  

「挿入」用法とは、文の途中に語句や節を挟み込み、補足的な情報やニュアンスを加える表現方法です。多くの場合、コンマ ( , ) で区切られて挿入されます。   

これにより、文の主要な意味を損なう事なく、より詳細な情報や筆者の視点、感情などを効果的に伝えることができます。


例えば、「彼は、もちろん、その会議に出席した。」という文では、「もちろん」が挿入され、彼の出席が当然である事を示しています。


英作文においては、特に論理的な繋がりを示す接続詞や、筆者の意見や感情を表わす副詞句などが頻繁に挿入されます。


なぜ英検ライティングで「挿入」用法が有効なのか?

英検の英作文で「挿入」用法が有効な理由はいくつかあります。


  • 論理的な繋がりを明確にする


    英検の英作文では、自分の意見を主張するだけでなく、その意見を裏付ける理由や具体例を論理的に展開することが重要です。

    接続副詞を挿入することで、文と文、段落と段落の論理的な関係性を明確に示すことができます。


    例えば、「しかし」「従って」「例えば」といった接続副詞を文頭ではなく文中に挿入する事で、より洗練された文章になり、採点者に高度な英語力があるという印象を与えます。


  • 文章にリズムを奥行きを与える

    単調な文章は面白みに欠け、採点者に良い印象を与えません。英検英作文問題の採点基準でも、同じ表現の繰返しを避ける様、注意喚起しています。 「挿入」用法を適切に使う事で、文章にリズムと奥行きが生まれます。これにより、読者は内容をスムーズに理解でき、筆者の意図をより正確に把握できます。

  • 表現の幅を広げ、語彙力をアピールする

    「挿入」用法は、単に接続詞を使うだけでなく、様々な副詞や副詞句、分詞構文などを活用する事で、表現の幅を広げます。これにより、採点者に豊富な語彙力と表現力がある事を効果的にアピールできます。


日本英語検定協会の過去問ライティング解答例に見る「挿入」用法の具体例 (1級、準1級)


それでは、日本英語検定協会が公開している過去問ライティング解答例を基に、「挿入」用法の具体的な使い方を見ていきましょう。


  • 接続副詞の挿入


    以下の文例は、文頭に置かれがちな接続副詞を文中に挿入する事で、より洗練された印象を与えています。

    2023年度第3回試験 準1級 Voting in elections, therefore, ensures young people can influence the government to make the right decisions regarding the economy.


    この例では、"therefore" が "Voting in elections" と "ensures" の間に挿入されています。

    文頭に "Therefore, voting in elections ensures・・" とすることも可能ですが、文中に挿入する事で、前文との因果関係をより効果的に示すことができます。


    2024年第3回試験 1級


    A free press, however, has no such constraints.


    "however" が "A free press" と "has" の間に挿入されています。

    この例では、前文との対比を明確にしつつ、文頭に置くよりも高度な文章構成力を示すことができます。


    2024年第2回試験 準1級


    Having a high salary would, therefore, raise one's quality of life substantially.


    ここでも、"therefore" が助動詞 "would" と動詞 "raise" の間に挿入されています。 これは、文全体の論理的な結論を補強する役割を果たし、読み手に内容をより深く理解させる効果があります。


  • 感情や視点を加える副詞の挿入


    筆者の感情や視点を加える副詞も、挿入用法でよく使われます。


    2024年度第1回試験 準1級


    Farming in cities, thankfully, can provide a solution, as the crops cultivated can help satisfy rising food demands. ”thankfully" が "Farming in cities" と "can provide" の間に挿入されています。 これは、筆者が都市農業に対して抱いているポジティブな感情や、それが解決策に繋がる事への安堵感を示しています。 単に事実を述べるだけでなく、筆者の主観的な視点を加える事で、文章に深みを与えています。


ライティングで「挿入」用法を使いこなすポイント

英検英作文で「挿入」用法を効果的に使いこなすためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。


  • 適切な位置に挿入する


    挿入する語句や節は、文の意味を損なわない様に適切な位置に置くことが重要です。 一般的には、主語と動詞の間、助動詞と動詞の間、又は、文の途中の意味の区切りがよい場所に挿入されます。


  • コンマ ( ,) を正しく使う 挿入する語句や節は、多くの場合、両側をコンマで区切ります。コンマは、挿入部分が文の主要な構造から独立していることを示す役割があります。 コンマの使い方は、文の読解に大きく影響するため、正確に使いこなす必要があります。


  • 挿入しすぎない


    「挿入」用法は効果的ですが、多用しすぎると文章が読みにくく、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。


    文章全体のバランスを考え、必要と感じる場所にのみ使用しましょう。


  • 使える表現のストックを増やす


    以下に、英検英作文で役立つ「挿入」表現の例をいくつか挙げます。これらの表現を覚えておき、自分の意見や論理展開に合せて適切に使いこなせるように練習しましょう。


    接続副詞


    ① therefore (従って)

    ② however (しかしながら)

    ③ consequently (結果として)

    ④ meanwhile (一方で、その間に)

    ⑤ furthermore (更に)

    ⑥ indeed (実に、本当に)

    ⑦ thus (この様に、それ故に)

    ⑧ for example / for instance (例えば)

    ⑨ in addition (加えて)

    ⑩ on the other hand (その一方で)


    接続副詞


    ① in my opinion (私の意見では)

    ② fortunately (幸いなことに)

    ③ unfortunately (残念ながら)

    ④ of cource (もちろん)

    ⑤ arguably (恐らく)

    ⑥ undoubtedly (疑いなく)


    分詞構文の挿入

    ① Given the current situation (現状から考慮すると)

    ② Judging from the evidence (証拠から判断すると)


「挿入」用法の練習問題に挑戦


これらの知識を基に、実際に自分で「挿入」用法を使った文章を書いてみましょう。 以下の日本文を、自然な「挿入」用法を用いて、英訳してみて下さい。


① 「AI 技術は、疑いなく、私たちの生活を大きく変えるだろう。」


② 「公共交通機関の利用は、従って、CO2排出量削減に貢献する。」


③ 「多くの人々は、例えば、リモートワーク導入によって、より柔軟な働き方を選んでいる。」


解答例


① AI technology will, undoubtedly, significantly change our lives.


② Using public transportation will, therefore, contribute to reducing CO2 emissions.


③ Many people are, for example, choosing more flexible work styles due to the introduction of remote work.

ライティング対策としての「挿入」用法のまとめ


英検英作文における「挿入」用法は、単なる文法的なテクニック以上のものです。 文章に論理性、リズム、そして深みを与える事で、採点者にあなたの高度な英語力を効果的にアピールする事ができます。 日本英語検定協会が公表する過去問題ライティング解答例からも分かる様に、これは採点者が評価するポイントの一つです。 今回紹介した具体例やポイントを参考に、是非ご自身の英作文に「挿入」用法を取り入れてみて下さい。


地道な練習を積重ねることによって、きっとあなたの英作文は飛躍的に向上し、目標とする級の合格に近づくはずです。

頑張って下さい!



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