英検ライティング対策:語彙力アップの秘訣! 無理なく高得点を狙う
- 英検英作文専門添削教室・英検英作文テスト対策

- 7月29日
- 読了時間: 6分
英検ライティングで高得点を目指す皆さん、語彙選びに悩んでいませんか。 「難しい単語を使わないと高得点が出ないのでは?」と思いがちですが、実はそうではありません。採点基準の一つである「語彙」では、無理に難しい単語を使ってミスするよりも、効果的な語彙選択で減点を避ける事が重要です。 では、具体的にどの様な点を意識して語彙・表現を選べば良いのでしょうか? このブログでは、下記目次の順に、いくつかの考え方をご紹介していきます。
目次
ライティングで、馴染みのあるカタカナ語を効果的に使う
ライティングで他の受験生と差をつける「一歩先の」語彙選択
社会問題に関する語彙で「課題に相応しい」表現活用
文型がしっかりしていれば、簡単な語彙で十分
イメージを喚起する語彙をライティングで使う
表現の幅を広げるイディオムを効果的に使う
時代背景や文脈に合った語彙を選ぶ
ライティング対策としての語彙選択時の注意
ライティングで、馴染みあるカタカナ語を効果的に使う
日本語に定着しているカタカナ語の中には、英語としても自然に使える単語が沢山あります。 例えば、"momentum" (勢い), "consumer preference" (消費者の好み), "transition" (移行), "driver" (原動力) などは、専門用語の様にも聞こえますが、日常会話でも使われる身近な単語です。
例文を挙げてみましょう。
There are signs beneath the surface that the job market is losing momentum.
「水面下で、雇用市場が勢いを失いつつある兆しが見られる」
They are an opportunity to meet shifting consumer preferences to shop locally.
「それらは、地元での買い物を好む消費者の変化する嗜好に応える機会となる」 これらの単語は、文脈に合っていれば自然で効果的な表現となり、無理なく語彙力をアピールできます。
ライティングで他の受験生と差をつける「一歩先の」語彙選択
比較的簡単な語彙でも、他の受験生があまり使わない様な表現を選ぶことで、採点者を 「おっ」と思わせる事ができます。
例えば、"change" の代わりに "shift" を使ったり、"important" の代わりに "key means" と表現するだけで、文章に深みと独自性が生まれます。
例文を挙げてみます。
The green transition is not an economic sacrifice, but a key means of safeguarding the planet's future.
「グリーンエネルギーへの移行は、経済的に犠牲をしいるものではなく、地球の未来を守るための重要な手段だ」
少し視点を変えるだけで、英作文はぐっと魅力的なものになります。
社会問題に関する語彙で「課題に相応しい」表現を活用
英検ライティング問題では、社会問題に関するテーマが出題される事が多いですね。この様なテーマでは、関連する語彙を適切に使う事で、「課題に相応しい語彙」として高く評価されます。
例えば、AI や環境問題に関する語彙は、現代社会において非常に重要で、英作文で積極的に使うべきです。
例文として、
Human talent is a true driver of AI competitiveness.
「人間の才能こそが、AI競争力の真の原動力だ」
日頃からニュース等で社会問題に関する英語表現に触れ、語彙力を豊かにしましょう。
文型がしっかりしていれば、簡単な語彙で十分
最も重要なことは、正確な文型で文章を構成することです。
いくら難しい単語を使っても、文法的な誤りが多いと減点の対象になってしまいます。逆に、シンプルな語彙でも、主語・動詞・目的語などの文型がしっかりしていれば、意図は十分に伝わり、採点者の印象も良くなります。
まずは、正確な文型で文章を書くことを優先しましょう。その上で、上記で紹介した語彙選択のポイントを意識する事で、より質の高い英作文が書ける様になります。
イメージを喚起する語彙をライティングで使う
語彙選択は、単に難しい単語を使うことだけではありません。より効果的な英作文を書くためには、更にいくつかのポイントを意識すると良いでしょう。 まず、抽象的な表現を避け、具体的で視覚的なイメージを喚起する動詞や形容詞を選ぶと、文章に躍動感が生まれます。 例えば、「作る」を意味する単語でも、文脈によって "create", "forge", "generate", "produce" など、様々な選択肢があります。 以下の例文をご参照下さい。
Creating shared value among communities not only strengthens relationships but also enhances sustainability.
「地域社会間で共有できる価値を創造することは、関係性を強化するだけでなく、持続可能性も高めます」
この文章では、「作る」という漠然とした表現ではなく、creating shared value (共有価値を創造する)や、strengthen (強化する)、enhance (高める) という様な動詞を使い、ダイナミックな印象を与えています。
表現の幅を広げるイディオムを効果的に使う
ネイティブスピーカーなどがよく使うイディオムを適切に使うと、より自然で洗練された印象の英作文になります。
但し、間違った使い方をすると不自然になることもあるので、意味や使い方をよく理解した上で使用することが重要です。
上記同様に、例文を挙げてみます。
Players in private sectors have their voices heard.
「民間セクターの人々は、自分たちの声が聞き入れられています」
受動態などではぎこちない表現になってしまうケースでも、”have one's voice heard" により、自然でこなれた表現になります。
時代背景や文脈に合った語彙を選ぶ
英作文のトピックによっては、時代や社会状況を反映した語彙を選ぶと効果的です。例えば、国際情勢や経済に関するトピックでは、その分野でよく使われる表現を取り入れると良いでしょう。
例文を挙げてみます。
As history shows, natural resources alone do not guarantee economic growth.
「歴史が示す様に、天然資源だけで経済成長が保証されるわけではありません」
The war reflected how much the power dynamics shifted in just a few years.
「その戦争は、わずか数年で力関係がいかに変化したかを反映していました」
economic growth や power dynamics は、国際情勢や経済に関する議論でよく使われる語彙であり、適切に使う事でトピックへの理解度を示す事ができ、又、英作文内容の説得力も増してきます。
ライティング対策としての語彙選択時の注意
ここでは、ライティングに際し、語彙選択時に注意すべき点を列挙してみます。
① 過剰な難解語の使用は避ける:誰もが知っている簡単な単語で表現できることを、無理に難しい語彙で表現使用とすると、かえって不自然になったり、誤った使い方をしてしまう可能性があります。
採点官は、高度な語彙力よりも、適切で自然な語彙選択を重視します。
② スペリングミスに注意:どんなによい語彙を選んでも、スペリングミスがあると減点の対象になります。普段使い慣れていない単語を使うときには、スペリングを確認しましょう。
③ コロケーションを意識する:単語は覚えるだけでなく、どの様な語彙と一緒に使われるか(コロケーション)を意識して学習する事が重要です。
例えば、「強い風」は "strong wind" とはいいますが、"powerful wind" とはあまり言いません。自然な英語表現にはコロケーションの学習が不可欠です。
④ 類義語のニュアンスを理解する:同じような意味の語彙でも、微妙なニュアンスの違いがあります。
例えば、big, large, huge, enormous などはすべて「大きい」という意味ですが、強調の度合いや使う文脈が異なります。
それぞれの単語が持つニュアンスの違いを理解しましょう。
英検ライティング対策は、単語力だけでなく、効果的な語彙選択の戦略が鍵となります。今回ご紹介したポイントを参考に、英作文に挑戦して下さい。
英作文がより説得力のあるものになるヒントになれば幸いです。




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